「女心が分からない」を理由になんかさせてあげないから

デリカシーに欠けていて、女心が分かってない、分かろうともしてない彼氏の話をこっそり書き連ねていくお部屋。

「どう?気分が明るくなった?」なんて言われたら「うん」というとでも思ってんの。

半年前、頑張りたくても頑張れなくて、そんな自分が嫌で、この気持ちをどうすることもできなくて壊れそうだったころの話。

 

私は大学三年で、部活では幹部を任される年だった。

しかし、今年は思うような活動ができず、自分たちで工夫して道を切り開いていく必要に迫られることが多かった。

その状況下において、頑張らなければならない、という思いを持ちつつも、例年通りにできない悔しさや、既に諦めなければならないと分かっていたことが、私を苦しめていた。

 

頑張りたい。どうしても頑張りたい。なのになんで心が言うことを聞かないんだろう…。苦しくて、苦しくて。でも、こういった時に相談をするのが彼氏なのかもしれない、と思いの丈を少しずつ、少しづつ言葉にして伝えてみたことがある。

 

話しているうちに涙が零れてきた。

 

話を聞いていた彼は驚いた様子で話を聞き、ワタワタとしていた。

怖々と抱き寄せてひとこと言った。

 

「頑張っているからね、何とかなるよ」

 

今までの話を聞いていたののか、と耳を疑った。

 

私は頑張れなていないということを訴えていたのに。

本当に冗談抜きで私は頑張ることができていなくて、本当に何もできていなくて、だから現状は何とかなっていないと言っているのに。

 

彼は私をなだめるつもりで発した言葉なのかもしれないが、その言葉は運悪く私の逆鱗に触れた。涙はすっと影を潜め、火照っていた頭は一気に氷点下まで冷やされた。

 

急に泣き止んだ私に、彼は少しほっとしたのだろうか、

「どう?気分が明るくなった?」

そう能天気に聞いてくる。

「うん、もういい」

そう返した私に

「そっか、良かった!」
と、安心した顔で帰してきた。

 

もういいんだよ、あなたに話して理解してもらおうと期待した私が悪かったみたい。