「女心が分からない」を理由になんかさせてあげないから

デリカシーに欠けていて、女心が分かってない、分かろうともしてない彼氏の話をこっそり書き連ねていくお部屋。

一人でゴールテープを切るあなたを、私は近くて遠い場所で見つめている

私にとって、今回の彼氏は「初めて」の相手だった。

 

大学生になってからというもの、好きだった人はいても付き合った人がいなかった私にとっては、彼氏との夜が初めてで、それがすべてだった。どれだけネットや周りの人の話を聞いていたとしても、二人の夜になってしまえば、そんな知識は半分くらいしか思い出せなくなってしまう。

 

私が初めてだということを聞いた彼はとても優しかったと思う。初回は無理しなくていいよ、と言ってくれて最初の方を少しやっただけでそれ以上を求めてくることはなかった。

 

そんなこんなをして付き合って3ヶ月ほどたったころ、私も人並みに慣れてきたころから、私はあることが気になっていた。

いや、たぶん2か月を過ぎたころから気になってはいたんだと思う。でも「これは彼の優しさなのかもしれない」と思い込もうとしていただけで本当は心の隅では気になってたんだ。

 

 

彼が私の中で果てたことがないのだ。

 

 

15分くらいすると、さっとやめて、私を隣に置いて一人でゴールテープを切りにかかる。

私はその姿を隣で見ているだけなのだ。

 

これは私側に問題があるのだろうか。私は初めてだったし、自信なんてみじんもない。世の中の女の子たちがどうやっているのかなんても分からないし。

 

そう思って彼にこぼしたこともある。

 

「私、下手だよね、ごめん。」

でも彼は何のことを言われているか分からないという顔で

「なんでそんなこと言うの。全然下手じゃないし。」

というのだ。

 

その時、私は自分が下手なんじゃないかと思う理由を言えなかった。

「二人でしているのに、あなたが一人で、自分の手で、私の隣で果てていくからです」、

なんて言葉はすごくハードルが高かった。

私は結局何も言えなかった。

 

 

勇気を出して言うことができなかった私に言う権利なんてないのかもしれないけど、ここでは少し言わせてくれないかな。

 

二人でいるのに、一人でゴールテープを切るあなたを、私は一番近くて遠い場所で見つめているの。その時、私はどんな気持ちでいればいいのかな。

あなたが最後にスッキリした顔で眠たくなっていても、私は空っぽの心を抱えて一人で横たわっているんだ。

 

私の空っぽの心は何で満たせばいいの?