要求多すぎない?ってさ、この言葉の本質が分からないの?
コレサワ、というアーティストがいる。
声がかわいくて、曲調はポップでかわいらしい。でも、私が惹かれるのは歌詞。
女の子のかわいいところも、揺れるところも、ずるいところも描いているのがとても信用度が高い。
「あたしを彼女にしたいなら」という曲がある。
あたしを彼女にしたいなら、クリアしてほしい要求を歌っている。
読み取れる限りをあげるとこんな感じ。
・「永遠」なんて言わない
・夢ばかり見せないこと
・身長は152㎝以上
・尖った靴はダメ
・付き合う前にキス、アレ、夢を語ることを済ませる
・スッピンも愛する
・あたしの音楽に口を挟まない
・ダサいこと言わない(生まれ変わっても一緒とか、この手は離さないとか)
・割り勘ばかりは嫌
・ちゃんと叱ったりもする
まあ、こうやって列挙すると多く感じられる。
実は彼氏は私の影響でコレサワをよく聞くようになっていて、この曲も一緒に効いていたのだが、発したひとことはこうだった。
「結構要求多すぎない?」
やっぱり、そう思っちゃうんだ。
私はこの曲の一番大切な部分は曲のラストのこの言葉だと思っている。
こんな私でもいいなら 今日からよろしくね
いつか終わりが来ることを心得て愛してね
これだけたくさんの要求をする本当の理由は、付き合うということに保険をかけたいということなのだと思う。
簡単に付き合って、簡単に飽きられて、簡単に捨てられることがないように保険をかけているのだと思う。
この主人公は、自信たっぷりの高飛車な女の子じゃなくて、
自信がなくて、すごく用心深くて傷つきやすい女の子なんじゃないかと。
「そんなにたくさんお願いしなくても大丈夫。ちゃんと好きだからね。」
その言葉がホントは欲しかったんじゃないかと思う。
「要求多すぎない?」
なんてさ、
その要求で必死に自分を守っている女の子がいることを、もっと見てよ。
裸で戦いに出た女の子がいくら傷ついても、きっと君は気が付かないんだろうね。