「女心が分からない」を理由になんかさせてあげないから

デリカシーに欠けていて、女心が分かってない、分かろうともしてない彼氏の話をこっそり書き連ねていくお部屋。

「なんとなく」選ばれたのかな、私

私たちの出会いはマッチングアプリだ。

 

彼から「いいね!」が届いて、私は彼のプロフィールをじっくり読んだ上で、「ありがとう!」を返して会話をするようになった。

 

何日がやりとりが続いた後にLINEを交換して、とまぁありきたりな流れをこなした。

そのあともそんなに特別なことはなく、LINE交換から3日くらいで「会ってみませんか」と誘われることとなった。

 

一回目に会って、昼間の公園で話をしている時、近くで遊んでいた子供が投げたボールが目の前を横切った。

私は何も思わなかったけど、彼はさっと立ち上がってボールを取りに行き、子供に手渡していた。

 

その姿がちょっといいな、と思って二回目に会う約束を承諾した。

 

二回目に会った時に告白されて、一週間悩んでOKした。

 

私から見た彼はそんな感じだ。

 

 

でも、彼が私を選んだ理由を聞いたことはなかった。

 

そんな日、

 

ふとした時に聞いてみたのだ、「なんで私が良いと思ったの」と。

 

それなりに期待してしまった。アプリ内にはもっとかわいい女の子もいただろうし、会ってみて違うなぁと思うことだってあるだろうに、私にあんなにも早く告白してきたのだ、何かあるかなぁって思ってしまっていた。

 

「うーん、なんとなく?」

 

浮ついていた気持ちは一気に力を失ってしまった。

 

所詮、そんなものなのだろうか。

 

じゃあ、あの時会っていたのが私じゃなくても良かったのかな、

「なんとなく」会ってみた相手が良さげだったから、「告白してみた」のかな、

 

じゃあ今、なんで私はあなたの隣にいるのかな。

私が私である必要はあったのかな。

 

その理由がこのままずっと分からなかったら、私は「なんとなく」あなたの隣からいなくなることだってあるかもしれない。