「女心が分からない」を理由になんかさせてあげないから

デリカシーに欠けていて、女心が分かってない、分かろうともしてない彼氏の話をこっそり書き連ねていくお部屋。

「愛してるよ」「私も」っていうのは、夢の国でのやりとりだから

彼に対するモヤモヤした気持ちが常にある状態である。

 

そんな日、ふとLINEを開くと彼からの一件の通知

 

「愛してるよ」

 

何事だろう。

考えられるのは、何か私に対して思いを抱くような出来事が起きたか、何かしらの理由で寂しくなったか、酔っているか。

 

「いきなりどうしたの。酔ってるの?」

 

わたしが選んだ言葉に対して、返信はすぐに帰ってきた。

 

「いや、さっきテレビで芸人が妻に「愛してる」ってLINEしたら「私も」って返してくれるまでLINE送り続ける企画やってたから、真似してみた(笑)」

 

だそうだ。

 

おまけに

「どう?愛してるって言われて嬉しい?」

と、余計なひとことまで。

 

そんなテンションで言われた「愛してるよ」なんて嬉しくもなんともない。

 

いつでも「愛してるよ」って言われて嬉しくなって、秒で「私も」なんて返すやりとりがあるのは夢の国だけだから。

 

何を勘違いしているのだろう。

 

そうして「愛してるよ」という言葉を使うことで言葉の価値を下げていることに気が付かないのだろうか。

もっと大事な時に、私だけに向けて心を込めてその言葉を贈ってほしいのに。「愛してる」は私にとっては重みのある言葉なのだ。誰にだって言えるわけじゃないし、言う場面はすごく気を遣うし覚悟もいるのに。愛してるという言葉にはそれなりの責任があるとも思っている。

だからこそ、わたしって、そんなに適当に言葉を投げかけられる存在なのだろうかと思ってしまう。

 

きっと彼は深い考えなしにこの言葉を発しているのだろうし、私にこんな受け取られ方をするなんて露ほどにも思っていないのだろう。

その無神経さ、無関心さ、無頓着さが、私にとってはひどく痛いものとなっているのに。

 

そんな私は一度も彼に対して「愛してるよ」を言えたことがない。